カフカ
『ポケットマスターピース01 カフカ』読了。
ただし「公文書選」だけはダルくてスルーした。
カフカは理不尽な夢の世界みたいな感じが楽しい。
村上春樹もわりとそんな感じだけど、それ以上に支離滅裂というか。
寝る前にチビチビ読み進めてると、夢とうつつの境目がだんだん分からなくなってきてストンと寝てしまいますw
単純に読んでて面白かったのは「流刑地にて」かな。分かりやすくてエグくて。
子供の頃に散々読み漁った『キノの旅』に近いものを感じました。
この話ちょうど今年の元旦に読んでたんだよね。よりによって元旦に読むような話じゃないw
でも、最後に読んだからってのもあるけど、一番印象に残ってるのは「訴訟」かな。
展開のはちゃめちゃさ加減というか、夢の世界っぽさという点では、これが一番な気がする。
とりあえず頭の中では「あ、裁判ね。うんうん」となぜか納得して意味が通ってるんだけど、「あれ?裁判?なんで裁判??」と、実は全然意味わからんみたいな。そんな夢っぽい感じ。
これ書いてても誰にも伝わらないんじゃないか…?笑
まぁいいか。
「変身」は、お父さんが野蛮人みたいにしゅっしゅって言いながらグレゴールを追い払うシーンが何故かツボって爆笑してしまった。
あと、書簡が意外と面白かった。
仕事つらい社畜つらい、恋人好き好き返事クレクレ的なw
登場人物の言葉遣いの悪さ加減とか、腹の中で悪態ついたりぼやいたりしてる様子とか読んでて思ったけど、カフカの性格と自分の性格似てそうw
というか、なんとなく現代人に思考が近い感じ。なんかとても昔の人と思えない。
「〜〜しやがって。ふざけるな。くそったれ。むかむかする。」
みたいな言い回しとか、このくらい言葉悪いの私好きです。笑
カフカって暗くて硬そうなイメージだったけど、人間性を垣間見て気に入りましたw
どうでもいいけど、分厚い本をクリアしたので達成感がある。笑
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